出産まで骨盤位の状態ですと帝王切開になる可能性が高くなります。自然分娩も帝王切開でも母性や赤ちゃんの状態、成長に違いはありません。しかし、切開すると産後の回復に少々時間がかかりますので、出来ましたら出産までに逆子を直しておきたいものです。
蓬莱堂ではお灸又は鍼灸にて逆子の治療を行っています。妊娠26週以降に逆子と判定されたら速やかに施行することをお勧めいたします。30週を過ぎると効果が低下し始め34週以降ですと一気に低下します。蓬莱堂では30週を過ぎた方の場合は鍼治療も併用をご提案する場合があります。通院は反転するまで7日に1回治療です。通院しないときはこちらで指定した場所に、毎日台座灸をご自身ですえて頂きます。治療時間は灸治療で20分程度、鍼を追加すると30分程度です。
妊娠5週ごろから、吐き気やイライラ、頭痛、色々なことに敏感になる等の症状を「つわり」と呼び、ほとんどの方が16週には治まります。 つわりで食欲が落ち栄養状態が不安定になりますとさらに症状が悪くなる場合がありますので、少しでも改善する方法があるならば実践した方が有意義です。つわりの原因ははっきりわかっていませんが、症状に対する個人差が大きいことから、ホルモンと自律神経が関係していることは間違いないと考えられています。
鍼灸治療で100パーセントの症状が改善することはありませんが、自律神経を安定させることである程度食欲が戻るようです。妊娠中でも照射可能な星状神経節への近赤外線の刺激で自律神経の興奮を抑え安定させる機器もあわせて使用すると効果が上がります。
治療回数は3日以上7日以内に1回です。治療箇所は背部と手足です。所要時間は50分程度です。
費用は4,400円で近赤外線の星状神経への照射を行った場合は500円加算されます。
妊娠いたしますと体に様々な変化をもたらします。ホルモンの分泌状態も変化いたしますので、妊娠前は無かった頭痛や肩こり、背中の痛みや腰痛等などが現れる場合があります。また、逆に妊娠前にあった頭痛や肩こりが妊娠中に消失したりします。もし、妊娠中に肩こりや頭痛、腰痛等の症状が現れた場合は鍼灸、マッサージを施行することにより一時的でも楽になります。楽になることは脳に安心感を与えることになりますので、安定した妊娠期間を過ごすことができます。
治療回数は症状のある時に適時です。治療箇所は症状のあるところです所要時間は30分程度です。なお、蓬莱堂では妊娠初期から出産、産褥期の治療が可能です。
妊娠中の健康管理の鍼灸施術は、当院で不妊治療後に着床し、その後心音が確認できた方を対象に施行いたします。鍼治療は刺激の量により効果が左右します。妊娠前より鍼灸を行っていると鍼刺激に対する親和性が付き低刺激でも十分効果が期待できます。妊娠中の鍼刺激は赤ちゃんには何ら影響を与えることは出来ませんが、母体の自律神経の安定を図り妊娠中の体の変化を無理なく受け入れることができるようになります。また、産褥期の精神安定にも役立ちます。治療か回数はおおむね14日に1回程度。
費用は4,400円です。